モンスターについて

モンスターっていうやつが、いったいどこから来て、人間が愛してるものや動物たちと何が違うのかは、誰も教えてくれないんだけど、とにかく、モンスターっていうやつのことは、嫌いになったり、この世の悪いことは全部モンスターのせいにしたり、パンチしたりキックしたり、天地がひっくり返るまでジャンプして踏んだりしてもok、ということになっている。

モンスターっていうやつは、「何回くらいこいつをぶっ叩いたらいなくなっちゃうか?」 ていうのが、だいたいわかる数字がついていて、その数字がゼロになるまでぶっ叩くと、そのモンスターはいなくなる。

数字が0になるまでモンスターをぶっ叩くと、まるで遠くの誰かに何かを知らせるように、画面が眩しく光ったり、なにかが弾けたり、点滅したりして、まあ、綺麗だね。って思ったのも束の間、後には何も残らない。最初から誰もいなかったかのように、モンスターはいなくなっている。後には、葉っぱ一枚、小銭一枚、残さない。もう二度と、会えない、電話番号も、聞いてない。

もちろん、別れがあるからこそ、友情のようなものは美しいと僕も思うのだけど、モンスターの場合、角を曲がれば、さっきと似たようなやつがまた出てくる。

「はじめまして!」

さっきと同じやつにはもう会えないんだな。、という情緒的感覚を麻痺させてくる。それがモンスターである。

 

これまでに数値がゼロになるまでぶっ叩かれたモンスターは何匹くらいおるのだろうか。おそらく、数える価値もない、というのが答えになりそうだ。だっていくらでもわいてくるわけだから。

 

「このLoveを190個集めたら、めっちゃキラキラしたモノと交換できるんだ。だけどLoveをひとつもらうためには、もんすたを1090匹ぶっ叩かないといけないんだ。地道な作業よ。Loveっつーのは、もんすたを叩くとでてくるやつのことで、何とかはなくて、ただの数字で、意味なんてなくて、いわゆる無形リソースってやつで、なぜもんすたを1090匹ぶっ叩いたらLoveがでるかなんて、そんな知らんよ。答えなんてないよ。でも出るんだからしょうがないじゃん。わたしのせいじゃないし」